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日米の教育事情 〜2009年度帰国生大学入試戦線始まる!
米日教育交流協議会
求められる日本語と英語のバランス 9月5日の早稲田大を皮切りに2009年度帰国生大学入試が始まりました。これから難関国立大入試の行われる3月まで続くロングラン入試です。ただし、受験生に人気のある早稲田大、慶応義塾大、上智大、東京理科大、国際基督教大が9月に入試日を設定しているために、ここで合格すれば、後は来年4月の入学を待つばかりとなる受験生が多いのも実情です。残念ながらここで合格できなかった受験生も、10〜11月に行われる私立大学の試験では、ほとんどが合格を決めることができます。 また、国公立大学志望の受験生も、一般入試の受験生と異なり、11〜12月に入試が行われ、試験日が異なれば何校でも受験することが可能です。従って、年内に入学先が決まる受験生も目立ちます。このように、帰国生の入試は難関国立大志望の受験生を除き、一般入試の受験生よりもずっと早く終わってしまうのです。 一方、入試科目に目を向けると、帰国生入試では、小論文と面接のみという大学が目立ちます。文科系では英語や国語(日本語)を課す大学、理科系では数学や理科を課す大学もありますが、一般入試と比較すればはるかに易しい問題です。また、国公立大でも、一般入試とは異なり大学入試センター試験が課されません。センター試験が必要なのは東北大工学部のみです。帰国生入試はこの点においても恵まれているといってよいでしょう。 しかし、勉強しなくても簡単に合格できるのかというとそうではありません。帰国生入試は推薦入試の一種です。従って、付け焼刃的な受験勉強で合格できるものではありません。高等学校での成績や教科学習以外の諸活動はもちろん、海外在住中の経験が問われるのです。小論文や面接はそれらを判定する重要な選考なのです。ここでは、日本語力も必要になります。海外在住年数が長くなると、どうしても日本語力が低下しがちです。入試において、日本の大学で学習するのに支障があると判断されるようなことがあれば、合格は難しいでしょう。つまり、大学の講義が聞き取れ、専門書の読解、リポートや論文作成ができ、それを専門用語を駆使して発表できるという日本語力がなければならないということです。 一方で、外国語の能力も問われます。アメリカにおいては、ある程度の英語力が必要です。受験生に人気のある難関大においては、TOEFLやSAT、ACTなどの国家統一試験の公式スコアを求める所もあります。SATやACTはアメリカの高校生が大学入学のために受験する試験です。大学によっては、アメリカの大学の入学基準にも匹敵するスコアが必要であったりもします。従って、滞在年数が浅く英語力が伸び悩んでいる受験生にとっては、かなり高いハードルが目の前に立ちはだかっているとも言えます。現地の高等学校での単位取得にも四苦八苦しつつ、統一試験の学習もすることは、保護者の方の想像以上に負担が大きいのです。 このように、入試日や入試科目を取ってみると組みし易く見える帰国生大学入試に対しては、日本語力と英語力がバランスよく身についていることが求められています。滞在年数や受験生本人の実力によっても異なりますが、日英両語での学習を同時に進めていくことが大切なのです。
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~「週刊ビジネスニュース」 2008年9月12日号掲載
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