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日米の教育事情 〜北米の高校進学と高校受験
米日教育交流協議会
子供にとって負担の少ない配慮が必要 北米の学校(現地校)では、新学年が始まりました。難しくなった学習内容や新しい生活パターンに戸惑いを見せている子供も目立つのではないでしょうか。特に、小学校から中学校に進学した場合や中学校から高校に進学した場合は、変化が大きいので慣れるまでには時間がかかるでしょう。 州によって異なりますが、北米の高校の新入生である9年生には、日本の学年で中学3年生に当たる子どもが目立ちます。実は、中学3年生の中で日本の高校への入学をめざす子どもは、いろいろな問題を抱えています。 まず、日本の高校への入学資格として、日本の中学校卒業に相当する9年間の学校教育課程を修了していることが必要ですが、9月に9年生になった生徒は翌年6月にならないと、その条件を満たすことができません。日本の中学校か全日制の日本人学校に編入し、3月に卒業して高校の入学資格を得ることが必要になります。 ただし、日本の中学校の場合、中3時での編入に対しては消極的なところもありますし、それ以前の編入でも難色を示される場合もあります。一方、全日制の日本人学校はすべての地域に設置されているわけではありません。また、日本人学校出身者は、高校によっては帰国生扱いされなかったり、英語重視型での受験ができなかったりする場合もありますので注意が必要です。 中3生でもこの秋から10年生という場合には、既に日本の高校の受験資格がありますので、米国に残って高校入試を受験することができます。 9年生であれ10年生であれ、高校の学習と受験勉強との両立はとても大変です。高校は学習内容が難しいだけではなく、課題の量も多いです。中学校の時よりもずっと自宅での学習に時間を費やす必要が生じます。補習校の宿題や予復習にまで手が回らない生徒も目立ちます。 それに加えて、高校を受験する生徒は、入試対策のための学習もこなさねばなりません。入試科目は受験する高校によって異なりますが、多くの学校で英語、数学、国語、作文または小論文、そして面接の対策が必要です。それらは日本の中学校の履修内容から出題されますし、高校によっては、かなり難度の高い出題をしたり、高校の履修内容が含まれたりすることもあります。 さらに、試験の始まる12月から2月の受験シーズンには一時帰国せねばなりません。入試のスケジュールによっては日米間を行ったり来たりする受験生もいます。いくら若いといっても心身ともに疲労困憊(ぱい)するでしょう。 過度な負担のかからない受験態勢を取れるよう考えてあげたいですね。 |
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「Weekly Biz」 2010年9月25日号掲載
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